PCBの毒性について

PCBに関するクイズ 第2問

問題

PCBが脂肪に溶けやすいという性質をもつ為に、PCB濃度の高い生物を体内に吸収した場合に、徐々に人体にも蓄積されてしまいます。では、次の中でPCBが大きくとりあげられる契機となった事件はどれでしょう?

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  • 【1】 クロルアクネ事件
  • 【2】 カネミ油症事件
  • 【3】 セベソ事故

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正解と解説

【2】カネミ油症事件

 PCBの脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積しやすく、皮膚障害、内臓障害、ホルモン異常を引き起こすことが分かっています。

 なかでも、コプラナーPCB(コプラナーとは、共平面状構造の意味)と呼ばれるものは毒性が極めて強く、ダイオキシン類として総称されるものの一つとされています。

◆過去の事件
 PCBが大きくとりあげられる契機となった事件として、1968年のカネミ油症事件があります。福岡県、長崎県を中心とした西日本一帯の健康被害事件です。
 この事件は、米ぬか油(ライスオイル)中に、脱臭工程の熱媒体として用いられたPCB等が混入したことが原因で、昭和43年10月、西日本を中心に広域にわたって、米ぬか油による食中毒が発生しました。
当時の患者数は約1万3千名に上ったと言われています。

◆中毒症状
 PCBは人体に有害ですが、サリンや青酸カリのような急性毒性が強い物質ではなく、長期間または大量に摂取した場合に影響を受けます。
 一般にPCBによる中毒症状として、目やに、爪や口腔粘膜の色素沈着などから始まり、ついで、座瘡様皮疹(塩素ニキビ)、爪の変形、まぶたや関節のはれなどが報告されています。

◆これからの対策
環境中にPCBが流出する前に一刻も早い適正な処理が必要であることは間違いありません。

★参考: PCBの毒性|JEA navi