【クイズの解説】原付通学中の危険予測 21【バイク視点】

交通安全クイズ 第279問

Quiz問題

HONDAの交通安全「危険予測トレーニング」からのクイズです。ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。

あなたは朝、原付で学校に向かう道を急いでいます。今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは?

20120906Q79⇒20221012Q279

ヒントを開く

  • 【1】 左折する車
  • 【2】 左折車の左の車
  • 【3】 前方の対向車

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【2】左折車の左の車

路地から右折車が出てきて衝突しそうになりました。

路地から右折車が出てきて衝突しそうになった状況のイラスト

左折車の陰に車あり!?


左折車が減速すると、側方を追い抜いてしまいがちです。とくに急いでいるとその傾向が強くなりますが、左折車の陰から車が出てくる可能性を忘れてはいけません。

そこで問題の状況では、左折車の陰に車やバイクが隠れていないか、必ず確認することが大切です。

今回の場合、左折車と左側の塀の間に白い車が見えましたが、左折する車が大きかったり、車体の小さなバイクが出てきたりすると、左折車の車体で完全に隠れてしまうこともあります。一見、車などが見えなくても、油断しないことが大切です。

原付は見落とされやすい!


二輪車乗車中の死傷者数を調べると、二輪車は事故に関与した者のうち、より過失が軽い「第2当事者」の割合が7割を占めます。

また、事故の形態は今回のような「出会い頭事故」がもっとも多く、事故原因は第1当事者の「発見の遅れ」が85%以上を占めます(交通事故総合分析センター・ITARDA インフォメーション№105)。

つまり、二輪車は四輪車の「発見の遅れ」が原因で、事故の被害者になることが多いのです。とくに原付は車体が小さく、道路の左端を走ることが多いので、塀や樹木の死角に入り、車のドライバーから見落とされやすいので注意しましょう。

相手の動きを確認してから通過


路地から出てくる車がいったん停止すると、つい安心して その前を通過しがちですが、それは危険です。出てくる車のドライバーの顔が見えない場合、相手のドライバーもこちらの存在を認識していない可能性が高くなるからです。

そのような場合、「出て来ないだろう」ではなくて、「出てくるかもしれない」と必ず考えるようにして、出て来られてもすぐに止まれるように徐行します。相手がこちらの存在に気づかず出てきた場合、クラクションを鳴らして注意を促すことも大切です。

右折車側の視点


路地から出てくるドライバーの視点

上は路地から出てくるドライバーの視点で、左折車によって右側の状況がほとんど見えず、安全確認が十分できなくなっています。

しかも、狭い路地から出る場合、自分が出ないと左折車が曲がれないケースもあり、安全確認が不十分なまま、急いで出てしまいがちです。

慌てて出ようとせず、左右が見通せる位置まで少しずつ車体を前進させて、バイクや車の運転者に自分の存在を教えます。その際、相手車両のクラクションやエンジン音が聞こえるように、窓を開けて耳を澄ますといいでしょう。

★参考:山間を抜ける通学路での危険予測【原付編】

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